贅沢な鯖江の
おでかけ体験ギフト
ツーリズム 工芸品・雑貨
半径10kmに7つの産業
ものづくりの聖地におでかけ
「百聞は一見に如かず」という言葉があります。
人からどれだけ素晴らしい旅の話を聞いても、写真や動画で美しい風景を眺めても、実際にその場所に立ち、自分の目で見た感動には敵いません。けれど、旅にはさらにその先があるはずです。
今回ご紹介するのは、「鯖江におでかけ 体験ギフト」。
越前漆器、越前和紙、越前打刃物、越前箪笥、越前焼、そして眼鏡と繊維。鯖江市・越前市・越前町にまたがるこの一帯は、半径10km圏内に7つの地場産業がひしめき合う、世界でも稀な「ものづくりの聖地」です。
そんな手仕事を巡る旅、まずはその中心に位置する「鯖江」に訪れてみませんか。
木製トレーの拭き漆に挑戦
チャーミングな職人さんとおしゃべりしながら
まずご紹介するのは、木製トレーの「拭き漆」体験です。
漆芸のなかでも、シンプルかつ奥深い技法。木地に生漆を塗り、布で丁寧に拭き取る作業を繰り返すことで、木目を活かしながらも、漆特有の強さと美しい艶を引き出していきます。

向かうのは、漆塗りの工房を兄弟で営む「錦古里(きんこり)漆器店」。
職人の錦古里正孝(まさたか)さんは、いくつになっても遊び心を忘れない、とってもチャーミングな方です。「産地を訪ねてくれた一人ひとりに漆の良さを知ってほしい」という温かな想いで、気さくに、そして丁寧にレクチャーしてくれます。

この体験で仕上げるタモ材のトレーは、プロダクトデザイナーの森敏朗さんのデザイン。長く暮らしに寄り添う道具としての強さと生活に馴染む柔らかさを合わせ持つプロポーションは、縁の膨らみなど、造形の試行錯誤を経て完成しました。
おみやげ的な体験の枠を超えた、本物の道具づくりに挑戦できます。
伝統の糸鋸で切りだす
世界にたった1つのめがね
鯖江といえば、日本国内のメガネフレーム生産シェア約9割を誇る「めがねの聖地」。
めがねのフロント部分を、伝統的な糸鋸(いとのこ)を使い、自分自身の手で切り出す工程に挑みます。
お世話になるのは、1964年創業のサンオプチカル株式会社。セルロイド、アセテート削り出しを得意とし、職人の手仕事にこだわり続けてきた工場です。

そんなプロの現場で行うめがねづくり。まずは約70種類ものフレームデザインと約500種類もの素材から、自分だけの1本をつくります。
「この色なら顔が明るく見えるかな?」「この模様は光に当たると綺麗だろうな……」。ヘッドサイズを測定し、自分の顔にぴったり合うよう調整できるのも、ハンドメイドならではの贅沢です。

デザインが決まったら、いよいよ糸鋸による切り出しへ。
シュッ、シュッと素材を削る音、手に伝わる微細な振動。職人が開けてくれた穴に刃を通し、慎重にラインを描いていくうちに、いつのまにか没頭してしまいます。
鼻あてを付けるなどの難易度の高い工程は、熟練の職人がその場で行います。体験としての作業はここまでですが、物語はまだ終わりません。後日、職人がテンプルを切り出し、丁寧に磨き上げ、最終的な組み立てをします。

手元に届くのは、約3ヶ月後。
「あ、鯖江でつくっためがねだ」
忘れたころに届く小包は、鯖江での没頭した時間を思い出す、未来の自分へのプレゼントになると思います。
茶道の精神に触れる一泊二日
なつかしい日本の原風景に見惚れて
もっと深く、鯖江の精神性に触れたいなら、河和田町にある農家民宿「椀de縁(わんでえん)」がおすすめ。築150年の歴史を持ち、福井県の伝統的民家にも認定された古民家が、今回の舞台です。
ここでは、地場産業である漆器の「お椀」を通して、人と人の「縁」をむすび、地域の活力を守り続けてきました。そんな彼らが提案するのが、「茶飯釜による茶事風食事体験」が付いた一泊二日の宿泊プランです。

一般的にお茶というと、お菓子とお茶をいただく茶会をイメージしがちですが、本来の「茶事(ちゃじ)」とは、亭主が客人を招き、炭を継ぎ、食事を出し、濃茶と薄茶を振る舞う、数時間にわたって構成されるもてなしの場。

今回の体験では、その精神を大切にしながら、茶釜で無農薬の自然栽培米を炊き上げます。炉に炭をくべ、ロウソクの火を灯せば、揺らめく炎が幽玄な雰囲気を醸し出し、静寂のなかに豊かな時間が流れます。地元の越前漆器や越前焼に盛り付けられた料理、そして自家製お味噌など、改めて食のありがたみを感じられるでしょう。

ここでは、過剰なサービスは行われません。
「自分の家に帰ってきたように感じてほしい」という想いから、あえて掲げる「おもてなしをしないという、おもてなし」。
古き良き日本の生活が息づくこの場所で、茶道の侘び寂びに触れながら、心ゆくまで内省する。そんな贅沢な過ごし方が、ここにはあります。
ずっと記憶に残る旅を
一歩踏み込んで味わう鯖江の人柄、職人の技術、そしてその奥に流れる精神。
体験を通して出会う風景は、より深くからだに染み込み、日本の美しさ、ものづくりの尊さを改めて教えてくれるはずです。
興味の赴くままに、鯖江の扉を叩いてみてください。
事業者紹介
一般社団法人 SOE
越前鯖江地域で産業観光をメインとした持続可能な地域を作る観光地域づくり法人です。越前鯖江を通年で楽しめる産業観光を推進するために、観光コンテンツ開発や宿運営、スクール開校など新たな事業を展開します。
- 住所
- 〒916-1223 福井県鯖江市片山町7−10−4
サンオプチカル株式会社
福井県鯖江市に所在する、創業60年以上の老舗眼鏡メーカーです。プラスチック枠(セルフレーム)やメタル枠のオーダーメイド製造に強みを持ち、CAD/CAM技術と職人技を駆使して「世界に1本のオンリーワン」の眼鏡を製造・販売しています。
- 住所
- 〒916-0005 福井県鯖江市杉本町802-5
農家民宿 椀de縁
福井県鯖江市河和田地区にある「農家民宿 椀de縁(わんでえん)」は、築150年の古民家で漆器(椀)文化と人との「縁」を結ぶ体験型宿です。無農薬野菜の収穫や茶事、漆器体験などが楽しめ、家族のようにくつろげる「心のふるさと」を提供しています。
- 住所
- 〒916-1222 福井県鯖江市河和田町14-25