日々の忙しさのなかで、つい自分のことを後回しにしてしまう。けれども、心と体を豊かに保つには、自分自身を労い、小さな贅沢を楽しむ時間も大事なことのように思います。

今回お届けするのは、まさにそんな「わたしを大切にする時間」を彩る、選りすぐりの「ご褒美おやつ」たちです。めがねのフレームを支える緻密な技術や、漆器に込められた温かい手仕事。この「ものづくりのまち」鯖江の職人たちが培ってきた丁寧さとこだわりは、洋菓子づくりからも深く感じられると思います。

炎とわたしと、対話する

ドイツで「木のケーキ」を意味するバウムクーヘンは、幾層もの年輪に見えることから、長寿や繁栄、そして幸せを重ねる縁起の良い食べものとして親しまれてきました。

菓子工房ポコアポコのレアバウムクーヘンは、発祥国ドイツの伝統である直火炎の一本焼きを継承しています。オーブン内の炎と一対一で対話をしながら、職人が生地を1層ずつ丁寧に焼き上げていくのが特徴です。時間と温度を繊細にコントロールしながら熱を加えることで、生地の水分を保ち、結果として中心部分を「半生（レア）」のような、しっとりとした状態に保つことができます。

一つひとつ焼き色や表情が少しずつ違う、その不揃いな可愛らしさも魅力です。

生地には、農薬や化学肥料を全く使わない有機米が使用されています。乳化剤や膨張剤などの添加物は一切使用していません。米の持つ優しさと自然な甘さが、このお菓子の純粋な美味しさの基盤となっています。

このバウムクーヘンが届いたら、落ち着いた午後に少しだけ時間を設けてみてください。一口サイズに切ったバウムクーヘンをお気に入りのお皿に載せ、熱すぎない紅茶や、ストレートのコーヒーと合わせてゆっくり堪能する。

職人が炎と対話するように、自身の内面と対話するきっかけになるかもしれません。

心身躍るヴィーガンスイーツ

もし、日常に小さなサプライズと色彩を求めているなら、野尻ケイクの「カットケーキセット」は、あなたの願いを叶えてくれるでしょう。

箱を開けたときの、宝石箱のような華やかさに、思わず「わぁっ」と声が漏れます。一つとして同じものはなく、それぞれがパティシエの自由な発想を映し出しています。

オーナーパティシエの野尻ケイクさんは、ホテルでの洋菓子づくりの基礎習得中に、白砂糖やバター・乳製品の過剰使用に疑問を持ち、体と食材との関係性を深く考えるようになりました。

その後、独学で植物性素材のみでおいしくつくるスイーツを追求し、さらに【Raw Food・Raw Sweets】のマイスターの資格を取得。

Raw Food（ローフード）とは、「生の食べ物」を意味する言葉で、食材を加熱せずに、または48℃以下の低温で調理して食べる食事法のことを指します。生で食べることで、食材に含まれる酵素やビタミン、ミネラルなどの栄養素を最大限に体内に取り入れられると考えられています。

この徹底した学びを経て、2019年に「野尻ケイクsweets store」を開業しました。

使用されるのは、有機や無農薬で育てられた素材や、米・大豆・小豆・麹・餅をはじめとする日本古来の食材。卵・乳製品・動物性のものは一切使用せず、添加物や精製品も不使用という、徹底した姿勢でつくられています。

素材の味や季節の風味が感じられ、現代のセンスで体にも優しい、まさにウェルネスなご褒美です。

今日はパッと見ただけで華やかな気持ちになる「有機苺のモンブラン」で、視覚的な喜びを満たして。明日は深いカカオの香りが漂う「ガトーショコラクラシック」で、心も体も満足する甘さに溺れてみる。

「どれにしようかな」と選ぶワクワク感も、大切なご褒美の一部。しかも、罪悪感なく楽しめるという、最高の贈り物付きです。

冷凍で届き、解凍を待つ時間さえも楽しみになるこのセットは、突然の来客にも、家族の記念日にも、すぐにテーブルを華やかにしてくれます。日々の暮らしに「特別感」という魔法をかけてくれるおやつたちです。

こっそり忍ばせて

誰もが愛するクッキー。
「keiku no クッキー大作戦」は、食べる人の日常を応援する一大プロジェクトです。

野尻ケイクが地元福井をはじめ全国の素晴らしい生産者の素材を生かし、焼き菓子たちをこの缶に集結させました。

お米や葛粉、小豆、果物、麹など日本人として馴染み深い素材を使うことで、味や食感、風味それぞれが個性を光らせています。2種類のオーガニックレーズンが入ったカリカリ食感の焙煎玄米グラノーラや、きび砂糖を使用したカラメルココナッツサブレなど、13種のフレーバーを楽しめます。

クッキーのうれしいところは、その手軽さです。大きなケーキのように構える必要はありません。仕事の手を休め、温かいマグカップを片手に、たった一枚。素材の香りと小気味よい噛みごたえが、張り詰めた脳のスイッチを穏やかに切り替えてくれます。

クッキー缶をデスクの引き出しに忍ばせておけば、いつでも夢の世界へ。

ぜひ近くの人にもおすそ分けしてみてください。喜びは共有したほうがいいですもんね。

どうか穏やかに。

鯖江市からの「ご褒美おやつ」は、どのスイーツを選んでも、つくり手の情熱と愛情が、じんわりと心に伝わってきます。

ふるさと納税を通じて、鯖江の美しいものづくり文化を応援し、そのお返しに、あなた自身の心と体を甘く満たす贅沢なひとときを、ぜひお受け取りください。

あなたの毎日に、心豊かな「ご褒美時間」が生まれますように。