毎日の暮らしの中で
使い続けられるものを
工芸品・雑貨

美を塗る。藝を重ねる。
越前漆器は伝統工芸品であると同時に、
日々の暮らしで使われる生活道具でもあります。

漆琳堂の「RIN&CO.(リンアンドコー)」シリーズは、
暮らしに自然と溶け込み、毎日をより上質に、より豊かにする
北陸のものづくりの知恵を生かした器と生活雑貨ブランド。
毎日の生活に寄り添う商品、食洗機対応の漆器を展開しています。
その中でも今回ご紹介するのは、
手に収まりのよいコロンとしたフォルムの『越前硬漆 椀S』。


少し小ぶりで、一品付け加える器にちょうどいいサイズ。
漆器の特徴として、軽くて熱くなりにくいため、
シチューやお鍋の取り皿としてもおすすめです。
漆が最も硬くなるのは塗り上げてから100年後ともいわれ、完全硬化には長い年月を要します。
この「越前硬漆(えちぜんかたうるし)」は福井大学との産学官の連携によって堅い塗膜を実現した、食器洗い機にも耐え得る漆です。
現代のライフスタイルにも沿うよう独自の形状と美しい彩りに仕上げており、日用の食器としてお使いいただけます。

大本山永平寺御用達の塗師屋
この器を手掛けるのは、1793年(寛政5年)創業の漆琳堂。
大本山永平寺御用達の塗師屋として越前漆器の技術を継承し、
長年、旅館や飲食店向けの「業務漆器」を製造してきました。
8代目代表 内田 徹 をはじめ、20〜30代の職人たちが、
伝統技法を守り抜き、刷毛を使いひとつひとつ丁寧に漆を塗っています。

漆琳堂が工房を構えるのは、鯖江市の東部に位置する河和田地区。
三方山々に囲まれた人口4,000人程の自然豊かな小さな町です。
曇天で湿潤な気候が、漆を硬化させるのに適していることから
漆器づくりが地場産業として根付き、業務用漆器の国内シェアが8割を占め、全国有数の漆器の産地に成長しました。

漆琳堂は、積み重ねてきた漆塗りの技術と伝統を継承しつつ、
2024年度に、お椀の木地を製造する工房を新設。
漆の文化を繋いでいくための新たな挑戦もはじめています。
この器を通じて、鯖江の地で、職人たちが込めた想いや物語を感じていただけたら幸いです。
株式会社漆琳堂
1793年創業、大本山永平寺御用達の漆塗師屋です。 漆の塗りを代々継承し、伝統の漆器だけでなく、現代の生活に合わせたカラフルな漆や、食器洗い機に耐え得る「越前硬漆」を開発。
- 住所
- 〒916-1221 福井県鯖江市西袋町701
